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[宮城県]
ささ圭

全てを無くしても、
残った目には見えないもの

01

震災からの
「福興」

宮城県閖上。江戸時代から豊かな漁場として栄え、多くの人々に「海の幸」を届けてきたところ。
ささ圭は初代・佐々木圭司さんがこの地に創業した笹かまぼこのメーカーです。その味で地元の方々に好評を博し、最盛期には閖上に3つの工場を持つまでに至りました。
ところが、かの震災。
全ての工場は失われ、ささ圭の全ては失われてしまうかに思われました。もうこのまま廃業してしまおうか、何度も諦めそうになったそうです。

そんな中、内陸部の町、名取に唯一残っていた店舗の中に、小さな工房をしつらえ、手作りの笹かまぼこを作り始めることができたのは震災から4ヶ月経った日のことでした。

02

これでやれる

それは半世紀前までの作り方。
新鮮な魚肉を石臼でじっくりと練り合わせすり身にする、一枚一枚の成形は手で叩いて整える。
そして丹念に手焼きをする、思いを込めて。
どの工程も、職人の熟練した技と感性が必要とされる作業です。
しかしその技、味は身体と舌が覚えていました。

形のあるものを全て失ったささ圭に残った、形のないもの。
培ってきた職人の技、感性。
事業継続を応援してくれた多くの人々の励まし。
目に見えないものこそ、大切にしていかねばならないことに気づかされたそうです。

ささ圭さんの工場に伺った時に感じたこと。
2014年9月に竣工した新しく衛生的な工場では皆さんが生き生きと働かれています。
ようやく、自分たちの笹かまぼこが作れる。お待たせしたお客様にようやく召し上がっていただける、そんな希望に満ちた工場でした

ささ圭さんのかまぼこはしっとりとしていて、絹のようなきめ細やかさ、でもしっかりとした歯ごたえが特徴です。
現在は柔らかい笹かまぼこが好まれている様ですが、噛むほどに味わいが深くなるものこそ本物の笹かまぼこだと、その信念が曲がることはありません。

03

やづすんなよ

これは宮城の方言で手を抜くなよ、という意味だそうです。
創業以来、佐々木圭司さんが言い続けてきた言葉です。
いいものを使い、いいものを作る、そこに心を込めて。
かまぼこの命、すり身の原料となるスケソウダラ、キチジはもちろん、チーズなどの副原料にも一切の妥協はしないそうです。合成保存料、合成着色料なども不使用です。

佐々木圭司さんは、昨年天命を全うされました。
90を超える大往生でしたが、その直前まで、自ら現場に出て金串で笹かまぼこを焼いておられたそうです。
絶対にやづすんなよ」という言葉は今日もささ圭にこだましているのかもしれません。